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【防災】防火について必ず役立つこと

2017/10/19


おはようございますっ!

 

先日、防火管理者講習を受講してきました。

 

恥ずかしながら受講前は「受けなくちゃいけない」っていう形式先行の気持ちでいたんですが、受講後「防火の事を軽視していた自分」を思い直す部分もあり、周知の意味も含め必ず知っておいた方が良いことを記事に書き留めておこうと思いました。※法令関係や手続きに関しては除く(あくまでも現実的な話)

 

~防火について絶対知っておくべきこと~
  1. 自分の身は自分で守る
  2. 消火器と屋内消火栓の使い方
  3. 初期消火はどこまでやる?
  4. 点検しておく
  5. 屋外階段と屋内階段
  6. エレベータは使っちゃ駄目?
  7. ⑦ 誰が119した?
  8. 守る覚悟と愛

 

① 自分の身は自分で守る

防火(防災)管理の原則として「自分のところは自分で守る」という定義があります。要するに自分の身は自分で守らなくちゃいけないということ。

 

それが現実として表れたのが東日本大震災で「8:1.5:0.5」という比率があります。これは避難した人がどのように助かったのかという割合なんですが「80%の人が自分自身」「15%の人が近隣住人による救助」「5%の人が政府機関による救助」との事です。いかに自分の身は自分で守らなくてはいけないという事がご理解頂けたでしょうか。誰も助けてくれません。この認識が大事です。

 

1つ語弊があるかもしれないので補足しておくと「自分の身は自分で守る」というのは「誰の協力も得ずに自分の力だけで助かる」という話ではなく、体が不自由な方は予め災害が起きたらどうするのか決めておく事が自分を守るという事につながります。それは近隣住民との協力を予め結んでおく事だったり、一緒に住む家族と避難方法を決めておくなど様々ですが、具体的かつ現実的にシミュレートする事が大事です。

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②消火器と屋内消火栓の使い方

消火器は使用したことある方もいるかもしれませんが屋内消火栓については殆どの方が使用経験ないのでは?

 

事実、2017年に発生した埼玉県三芳町の事務用品通販大手A社の倉庫火災については初期消火が出来なかった(屋内消火栓の使い方が不適切だった)為に燃え広がった可能性があるとの報告が出ています。

 

社員は火災を確認し屋内消火栓による初期消火活動を試みようとしましたが、バルブをいくら捻っても水が出ない。全然出ない。実は消火栓は一番初めに非常ボタンを押さないと水が出ない仕組みになっているのです。押さなければいくら回せど水は放出されません。

 

A社は毎年防災訓練を行なっており死者は一人も出なかった点は流石だと思いますが、少し形式的な防災訓練になってた部分もあったのかもしれません。いざという時は今までしてきた事しか出てきません。現実的に考え今一度、消火器と屋内消火栓の使用方法について確認しておきましょう。
 

 

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③初期消火はどこまでやる?

初期消火活動は非常に大切です。しかし自分の命を差し出してまで行なうべきでは絶対ありません。自分の安全を一番に考えましょう。となると、どこまで初期消火を行なうべきなのか。

 

自分が危ないと思った感覚的なものなのか、あるいはキマリがあるのか。実は後者で一般人による初期消火の限界は天井に火が移る前までを目安とすると決められています。なので天井に火が移る前の状況であればすぐ逃げましょう。ただし屋内消火栓については多量の水を遠くまで放水できるためやや大きくなった火災にも有効的である点も把握しておきましょう。

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④点検しておく

消火器はもちろん防災に関する機材や非常食は実際に使用出来る状態でなければ何も意味を成しません。いざ起こった時に使えないじゃ話にならない。万が一そのような状態になっているモノがあれば、ただちに管理者または総務へ報告しましょう。
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④屋外階段と屋内階段

実際に火災が発生した時は間違いなく混乱状態になります。ベテラン講師の方もおっしゃっていたので間違いないでしょう。群集心理も働きパニックにも陥りやすい状況です。

 

その時ですがビルや建物から避難する際はなるべく屋外階段を利用しましょうもちろん利用出来る状況か確認した上での話です。屋外階段を利用するまでのルートや屋外階段自体が危なかったら本末転倒ですからね。

 

「人間はゴールが見えていると安心します」更に「光があるとより安心します」つまり押したり転んだり判断を誤る等の避難災害の可能性が少なくなります

 

逆に屋内階段をイメージすると、暗い、怖い、本当に避難出来るルートなのか?と不安を掻き立てる状況がいくつも浮かんできます。耐え切れず誰かがエレベーターに乗ったら大勢の人が入ってきて重量オーバーなのに誰も降りようとしない。結果的に避難が遅れてしまい死者が出てしまったケースもあるそうです。

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⑥エレベーターは使っちゃ駄目?

火災時にエレベーターを使ってはいけない理由として先程挙げた「人が殺到して重量オーバーになる」の他に「火元付近でドアが開いてしまう」「途中で動かなくなる」等の理由がありますが、使っていい場合もあります。

 

・火元を確認する時(まだ火災を確認していない時)

・市町村で定められた高層ビル(東京都のみ許可しているらしいです)

 

詳しくは各市町村が定めている規定を必ず確認して下さい。この記事は一切保証致しかねます。ちなみに鶴盛工業はエレベータ禁止です。高層ビルを階段で上り下りするシーンでFF7を思い出した僕は駄目な人間でしょうか。

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⑦誰が119番した?

火災が発生してからの119番が遅れる場合があります。何故か。「誰か報告しただろう」という思い込みによって。

 

例えば総務に報告してきた社員がいるとします。総務は連絡を受けます。ここでお互いが勝手な思い込みをします。「総務に連絡したんだから119番してるだろう」「連絡してくれた社員は先に119番してから報告してくれたのだろう」

 

火災は1分の遅れが重大な事故につながります。逆に言えば1分早ければ救える事がたくさん増えます。第1報でも第2報でもいいから火元を確認したらまず119番しましょう

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⑧守る覚悟と愛

講師の先生がおっしゃっていました。


“私は数々の火災現場を見てきましたが、今でも夢に出て来る現場があります。

 

知的障害のある中学1年生の兄が3歳の弟を必死に抱き抱えながら押入れで亡くなっていた現場です。

 

兄は燃える家の中で押入れなら大丈夫だ。弟を守ってやれる。と思ったのでしょう。言い方に語弊があったら本当に申し訳ない。知的障害のある子でも愛を持って弟を守る為に自分の危険を省みずに必死の行動を取っていた。

 

私は何でこの子達を救ってやれなかったのか自分を責め続けました。今でも。

 

私にはこの兄のような気持ちが足りなかった。それが私の全てです。”


私は御涙頂戴の話をしたい訳でも、美しい自己犠牲愛を伝えたい訳でもないのですが、この話を聞いた時に防火についての記事を書いて少しでも周知しなければならないと思いました。

 

私が「愛」について語るのは5000年程早い気がしますが、皆様は自分の上司・部下・同僚に対して愛を持って接しているでしょうか。会社の人間関係に対して愛という感情は余り持てないのが本音かもしれません。

 

ただ、少しでも持てれば仕事中はもちろん毎朝の朝礼などの微妙な変化に気付き、それが安全・防災・品質にも繋がるはずです。心と体の安全は全てを向上させます。

 

この後に私は愛を学ぶ為にナンパしにいってきます。と書こうと思ったのですが、ふざけていい話ではないと思ったのでやめておきます。(実際書いてますけど)それだけ大事なことだと思ったのです。
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