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【仕事】製造業におけるカッツ理論について

2018/03/16


 

カッツ理論とは

 

組織の中でキャリアアップしていくにつれ「どのようなスキル」が求められているのか表した指針のこと。その名の通り1955年にカッツ教授という人が説いた理論なのだが今でも話に聞く事があるので、製造業(とくに中小企業)においてはどうなのだろうかと考えてみた。

 

一般的なカッツ理論

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・テクニカルスキル(業務遂行能力)

「製造知識」「商品知識」「専門知識」「加工技術」「製造技術」「情報処理能力」「進捗管理能力」「ITリテラシー」といった実務をこなす為に必要なスキル。

 

・ヒューマンスキル(対人関係能力)

目的に対して進捗していく中で相手または集団との関係を円滑に豊かにしていく力。様々な要素で成り立っていて「リーダーシップ」「コミュニケーション」「交渉力」「ファシリテーション」「コーチング」「積極性」「協調性」・・・etc

 

※人間関係を構築する事だけが「ヒューマンスキル」と捉えられる場合があるがそれは誤った認識。

 

・コンセプチュアルスキル(概念化能力)

会社または組織としての問題や状況を本質的に捉え、解決または改善していく能力。飛躍し過ぎているが代表的な例として「富士フィルムが美容業界に進出したこと」が一例として挙げられる。

 

衰退するフィルム業界を背景に自社の技術を応用して化粧品を開発することに成功した。「人の幸せをつくる」根本的な概念のもと「写真を通じて幸せな時間を保存する」から「化粧品を通じて幸せな時間を提供する」と事業拡大に成功。

 

中小企業の製造業におけるカッツ理論

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これは一般論ではなく、モノづくり(特に中小企業)を基に考えたカッツ理論。個人的な見解で作成したものだが、同業他社の人間と意見交換してもブレは少なかったので大きくは違っていないと推測する。

 

「テクニカルスキル」が重視されおり、モノづくり(現場に重きを置く会社)としてはあるべき姿の一つだ。大企業では「作業に入るな」「プレイングマネージャーになっては駄目だ」と教育を受けるらしいが、中小の文化では通じにくい一面を表している。

 

しかし、真ん中を過ぎた辺りを超えると大きくヒューマンスキルが求められるエリアへ突入する。この「いきなり転換期」によってヒューマンスキルを発揮すべきところでテクニカルスキルを発揮してしまい、思うような結果が出なかったり、組織としての欺瞞や虚無感に苛まれたり、過重負荷になってしまう場合がある。

 

じゃあ「そのヒューマンスキル」って何なのか?という事について次回考察したいと思う。

 

~つづく~